経済産業省・特許庁が、有識者からなる「産業競争力とデザインを考える研究会」を立ち上げ、11回にわたる研究会の議論の結果をまとめた報告書『「デザイン経営」宣言』を発表しました。
■経済産業省:「産業競争力とデザインを考える研究会」の報告書を取りまとめました
■経済産業省:産業競争力とデザインを考える研究会報告書『「デザイン経営」宣言』
これによると、欧米の活躍めざましい企業は特許出願が増えた後に意匠登録が増えるのに対し、1990年代以降の日本企業の多くは特許出願しても意匠登録が低迷しているそうです。
発明が行われると特許出願され、それが商品化されて市場に投入できるようになると意匠登録されるというプロセスを考えると、日本企業の発明がいかに市場に結びついていないかがわかります。
つまり、利用者視点に立っていない研究開発で終わってしまっているのです。
では、研究開発と社会実装の溝を埋めるにはどうしたらいいのか?
それには、社会のニーズを利用者視点で見極め、新しい価値に結びつけることが必要。
そしてそれこそが「デザイン」!
ということがわかりやすく書かれています。
これからの企業は、デザインなくしてブランド力向上もイノベーション創出もない一方、これからのデザイナーも、経営的視点・事業戦略構築力・社会課題切り出し力が求められますね。