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まっちゃんの仕事部屋
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DTP対WEB!?
印刷媒体のデザインを長くやってきた人たちのなかには、
自らもWEBデザインに多少関わっているにもかかわらず、
WEBデザイナーを低く見ている人がいます。
「プログラムやコーディングはすごいけど、デザインの黄金律がわかってない!」
「文字の詰め方や揃え方がなってない!」
「みんな同じレイアウトに見えて、個性がない!」
というふうに思っているようです。

確かに数年前までは、デザインについては素人な人が
HTMLがわかるという理由だけで制作を依頼されていた、という事実もありました。
でも今では、その人たちも磨かれて、WEBに最適な黄金律を作りだしています。
文字の見せ方についても、タイトルは作り込んだ画像で見せて、
本文はCSSでサイズや行間を指定するなど、
ブラウザのHTMLやCSSへの対応に伴って、読みやすさが工夫されるようになりました。
また、同じように見えるレイアウトも、
ユーザーの使い勝手に合わせて自然にあのような形になったもの。
雑誌や本だっておおまかなレイアウトパターンが決まってますよね。

こういう状況は、10数年前のDTP黎明期を彷彿とさせます。
当時、版下&写植でずっとやってきたデザイナーのなかには、
パソコンでレイアウトするデザイナーを軽視する傾向がありました。
が、あの頃にその頑固な頭のまま新しい技術を習得しなかったデザイナーは、
よほど一流の人以外は、みんな仕事の幅が狭まっていきました。

静的なWEBサイトにはDTPの考え方を応用できる面が多くありますが、
DTPの法則が全て当てはまるわけではありません。
現在WEBは日々発展中。
技術も見た目もどんどん変化して洗練されつつあり、
ちょっと情報収集を怠ればすぐに置いて行かれてしまいます。
DTPだWEBだと分け隔てしているどころではありません。

。。。と、DTPに変な誇りを持っているデザイナーに警告しつつ、
怠けて停滞しそうになる自分に言い聞かせる今日この頃なのです。
by naocco-mdb | 2007-11-19 18:57 | ●仕事だ!デザインだ!
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